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製造工程:伸線について

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当社はステンレスワイヤロープにおいて、一貫した生産体制を持っておりますので、お客様のご要望に応じたものづくりが可能です。

そこで、今回より当社の製造工程をご紹介していきます。

 

第1弾の今回は伸線についてご紹介します。

当社はステンレスワイヤーの母材となるSUS304のなまし材(W-1)をメーカーから仕入れ、ワイヤロープを製造する為に任意の線径に伸線をしています。

 

当社は湿式伸線で行っており伸線機内で最大20枚のダイヤモンドダイスを通し段階的に細くしていきます。基本的には母材の約3分の1の線径へと伸線していきます。

母材は針金のような軟質線ですが、伸線後は加工硬化によりピンとハリのある硬質線に仕上がります。

その加工硬化によりワイヤーの強度、硬度に変化が発生しますが、それをコントロールする為に元の母材の太さ、使用するダイスの数などに当社のノウハウが活かされています。

 

伸線について知らない方には線がダイスを通過する際に削られることで細くなっていると思われる事もありますが、それは間違いで、伸線とは文字通り線を伸ばして細くしています。

 

 

最も細いものではシングル伸線で世界最小9μmまで伸線することが出来、これは当社の技術力の結晶とも言えます。

簡単にですが、当社の伸線についてのご紹介でした。

次回は撚線についてご紹介予定ですので、宜しければ次回もご覧下さい。

 

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